田中 謙二

慶應義塾大学 医学部・准教授
研究分担者:松井広(東北大学大学院生命科学研究科・教授)
A01
グリア・神経ネットワークの統合による脳機能発現
「グリア・神経ネットワークの統合による脳内エネルギー代謝機構」

グリアネットワークと神経回路の間の機能制御に関連するエネルギー代謝メカニズムを明らかにし、エネルギー代謝に関連するシグナルが血管機能を制御する事を示す。

グリア・神経ネットワークの統合による脳内エネルギー代謝機構
神経細胞が活動するとグリア細胞にエネルギー要求が伝わり、グリア内の代謝が変化する。神経活動は血管にも影響を与え、血流動態の変化はグリアの担うエネルギー代謝を作用し、神経細胞間のシナプス伝達と動物行動に影響を与える。このように中枢神経系は、血管や末梢神経を介して身体とつながっており、グリア細胞は脳と身体のインターフェース(境界)となる。
本計画研究班では、脳と心の身体性を理解し、脳内情報処理におけるエネルギー代謝の役割を、光操作・光計測法を駆使して解明する。